東京に住む「僕」は、ふしぎな雰囲気をもつ隣人のナナオくんに導かれるように、舞台公演の裏方として珠洲にやってくる。そこで・・・
スズ・シアター・ミュージアム内の展示作品「余光の海」(作/南条嘉毅)で音楽を担当した阿部海太郎が企画する朗読劇。
W. シェイクスピア『真夏の夜の夢』に想を得て、珠洲の民話や伝説などから触発されたオリジナルの物語を詩人・大崎清夏が書き下ろす。
また、劇団阿佐ヶ谷スパイダースを主宰し、KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督も務める長塚圭史が構成・演出を担当する。
第1回公演
2022年10月21日(金)
19:00-
第2回公演
2022年10月22日(土)
13:00-
第3回公演
2022年10月22日(土)
18:00-
※終演後アフタートークあり
第4回公演
2022年10月23日(日)
13:00-
全4回公演
※開場は開演時間の30分前です。
※未就学児は本公演に入場いただけませんので、プレビュー公演をご覧ください。
アフタートークについて
10月22日(土)18:00の回の終演後に、本公演の作家・演出家によるアフタートークを開催します。
「珠洲の夜の夢」ができあがるまでの制作秘話をはじめ、 地元オーディションから稽古でのエピソード、本番を迎えて感じた率直な思い。
ここでしか聞けない楽しいトークがきっと待っています。
みなさまのご来場をお待ちしております。
■日 程 2022年10月22日(土)
■時 間 終演後〜40分程度
■登壇者 作/大崎清夏 構成 演出/長塚圭史 美術/南条嘉毅 企画 音楽/阿部海太郎
販売日
9月26日(月)〜
ご購入方法
【オンライン販売】
Peatix 販売日 9月20日(火)〜
【窓口販売】
奥能登国際芸術祭実行委員会
ラポルトすず
道の駅すずなり
スズ・シアター・ミュージアム
2022年10月21日(金)
15:00-
一般:2,000円
学生:1,500円
珠洲の古代の地層から掘り出した砂を敷き詰め、木造船や古いピアノなどを据えて映像を照射。
土やモノがはらむ記憶の残照が浮き上がるこの作品内で本公演を上演いたします。
photo by Ryosuke Iwamoto
作
大崎 清夏
詩人。神奈川県出身。2005年頃から詩作を始め、2011年「ユリイカの新人」としてデビュー。詩集『指差すことができない』で第19回中原中也賞受賞、『踊る自由』で第29回萩原朔太郎賞最終候補となる。著書に『地面』(アナグマ社)、『新しい住みか』(青土社)など。他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも多数手がけるほか、絵本の文や楽曲歌詞、ギャラリー等での詩の展示など、さまざまなかたちで活動を行う。ロッテルダム国際詩祭をはじめ世界各地の国際詩祭に招聘され、海外詩の翻訳・紹介もライフワークのひとつとしている。
photo by Takashi Homma
音楽 演奏
阿部 海太郎
作曲家。クラシック音楽など伝統的な器楽の様式に着目しながら楽器の今日的な表現を追求する。楽曲のみならず、コンサートの企画やアルバム制作など、すぐれた美的感覚と知性から生まれる音楽表現が多方面で評価されている。音楽を手掛けた主な作品に、インバル・ピント&アブシャロム・ポラック演出の『100万回生きたねこ』、『百鬼オペラ 羅生門』、NHK『日曜美術館』テーマ曲、ドラマ『京都人の密かな愉しみ』、アニメーション映画『雨を告げる漂流団地』など。長塚圭史が演出した舞台『イーハトーボの劇列車』(2018)『イヌビト』(2020)、大崎清夏が作詞を手掛けた映像作品「高尾をめぐる」(2020)の音楽を担当した。
構成 演出
長塚 圭史
劇作家・演出家・俳優。1996年、演劇プロデュースユニット阿佐ヶ谷スパイダースを旗揚げし、作・演出を手掛ける。17年より劇団化。2008年、文化庁新進芸術家海外研修制度にて1年間ロンドンに留学。11年、ソロプロジェクト・葛河思潮社を始動、三好十郎作『浮標』、『冒した者』などを上演。17年、新ユニット・新ロイヤル大衆舎を結成し、北條秀司作『王将』三部作を下北沢・小劇場楽園で上演。KAAT神奈川芸術劇場での演出作品に『セールスマンの死』(18年・21年/演出)、『常陸坊海尊』(19年/演出)、『王将』-三部作-(21年/構成台本・演出・出演)、『近松心中物語』(21年/演出)、『冒険者たち 〜JOURNEY TO THE WEST〜』(22年/上演台本・演出・出演)、『夜の女たち』(22年/上演台本・演出)。その他近年の主な舞台に、新ロイヤル大衆舎『緊急事態軽演劇八夜』(20年/演出・出演)、『イヌビト~犬人~』(20年/作・演出・出演)、阿佐ヶ谷スパイダース『老いと建築』(21年/作・演出・出演)など。05年第55回芸術選奨文部科学大臣新人賞、07年第14回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。俳優としても映画『ランブラーズ2』、『シン・ウルトラマン』、『百花』などに出演。21年4月よりKAAT神奈川芸術劇場芸術監督。
出演
北村 有起哉
1974年生まれ。東京出身。
1998年に舞台『春のめざめ』(串田和美演出)と映画「カンゾー先生」(今村昌平監督)作品に出演しデビュー。 舞台『CLEANSKINS / きれいな肌』(栗山民也演出)で朝日舞台芸術賞寺山修司賞を受賞。 ジャンルを問わない表現力で幅広く活動し、その独特の存在感で注目を集める。 近年の作品では、舞台、『願いがかなうぐつぐつカクテル』(20/小山ゆうな演出)、「夜の女たち」(22/長塚圭史演出)、映画「本気のしるし」(20/深田晃司監督)、「ヤクザと家族 THE Family」(21/藤井道人監督)、「すばらしき世界」(21/西川美和監督)、ドラマ「エール」(20/NHK)、「半径5メートル」(21/NHK)、「ムショぼけ」(21/ABC)、などがある。
唄
池谷内 吉光
ちょんがり保存会会長・二代目長吉/珠洲郷土民謡研究会塾長
昭和25年11月15日生まれ。 珠洲の民謡に魅せられ、昭和49年にちょんがり節の教室で歌を習い始める。その後、ちょんがり保存会に入会。練習を重ねる中で、歌は原形に近い、素朴な環境で見出すことが本来の姿でないかと考えるようになり、庭まつりの再現や大木曳出し復活、酒蔵での作業唄再現を行う。また小学校児童が学校田での田植え唄を歌うなど、貴重な民俗芸能の継承と普及発展に努め、地域文化の向上に大きく貢献してきた。平成28年11月珠洲市文化協会文化功労賞受賞。